導入するならどちらがお得?エコキュートと蓄電池を比較!
公開日: 2023/08/15 最終更新日: 2023/07/05
太陽光発電、エコキュート、蓄電池など、地球環境に優しい住宅設備は、年々進化を遂げています。そんななか、エコキュートと蓄電池の導入を迷っている方や、実際にどちらの方がお得なのかわからないという方も多いでしょう。そこで本記事では、エコキュートと蓄電池のメリットを徹底比較していきます。
蓄電池とエコキュートはどちらがお得なのか
蓄電池とエコキュートは、どちらがお得なのでしょうか。まずは、それぞれの役割とメリットを見ていきましょう。
蓄電池のメリット
蓄電池とは、電力を蓄えておける設備です。蓄電池を導入する最大のメリットとして、電気代を節約できる点が挙げられます。
蓄電池を導入して、電気料金のプランを深夜の単価が安いプランに変更すると、電気代が節約できます。電気代の安い深夜の電力を蓄電池に蓄え、電気代の高い昼間に使うという仕組みです。
また、すでに太陽光発電システムを導入している家庭であれば、太陽光発電で発電した電力を、蓄電池に貯められます。すると、深夜の電力も買わずに済むので、電気代の節約に大きくつながるでしょう。
エコキュートのメリット
エコキュートとは、電気でお湯を沸かす設備のことです。正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」と呼ばれ、空気中の熱エネルギーを集めて圧縮し、お湯を沸かす仕組みになっています。
そんなエコキュートのメリットは、光熱費が節約できることです。エコキュートは、電気料金の安い深夜にお湯を沸かすことで、ガス給湯器よりも安くお湯を沸かせます。そのため、ガス給湯器でお湯を沸かすよりも、光熱費が安くなるのです。
また、ガスではなく電気でお湯を沸かすので、二酸化炭素が発生せず、地球環境に優しいというメリットもあります。
蓄電池とエコキュートの同時設置で光熱費が安くなる
前述したように、蓄電池とエコキュートは、それぞれ光熱費が安くなるというメリットがあります。そして、2つの設備を同時に設置すると、光熱費はさらに安くできるのです。その理由を見ていきましょう。
蓄電池に貯めた電気をエコキュートに
蓄電池とエコキュートを同時に設置すると、蓄電池に貯めた電気をエコキュートに回せます。その電気でお湯を沸かせば、深夜の電力を買う必要がなくなるのです。
また、太陽光発電で発電した電力を蓄電池に貯めておけば、さらに電気代が安くなります。太陽光という自然エネルギーのみで、家の電気から給湯器まで賄えます。
太陽光から発電しているので、二酸化炭素も発生せず、環境に優しい生活ができます。したがって、蓄電池とエコキュートはどちらか一方がお得なのではなく、同時設置が最もお得です。
万一のときも安心!災害時に利用できる
エコキュートと蓄電池の同時設置は、光熱費が安くなるだけでなく、災害への備えとしても大きな役割を果たします。
停電が起きたとき
地震や台風といった、自然災害で停電が起きたとき、蓄電池に蓄えて置いた電力を非常用電源として使えます。
多くの電化製品を使って生活している私たちは、停電になると通常の生活ができなくなります。そこで、蓄電池があれば、貯めている電力で、最低限の生活ができるのです。ただし、使える電力は貯めておいた分だけになるため、注意が必要です。
また、ガス給湯器でお湯を沸かしている場合、停電するとお湯が使えなくなります。「ガスでお湯を沸かしているなら停電は関係ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、それは間違いです。ガス給湯器であっても、点火時に電気を使うため、停電するとお湯は沸かせません。
しかしエコキュートなら、90℃ほどのお湯を本体のタンクに貯めているため、非常用コックをひねることでお湯が使えます。エコキュートと蓄電池を同時に設置すると、災害時に停電が起きても、電気とお湯の両方が使えます。
自然災害の多い日本に住むにあたって、エコキュートと蓄電池の同時設置は大きな安心材料になるでしょう。
断水が起きたとき
災害が起きたときは、停電だけでなく断水が起きてしまうこともあります。そんなときエコキュートがあれば、タンクに貯めたお湯を水としても使えます。
ただし、エコキュートのタンクに貯めてあるお湯は、飲料水として飲むことは想定されていません。そのため、飲料水としては使わないほうがよいでしょう。
まとめ
エコキュートと蓄電池について解説しました。エコキュートも蓄電池も、多くのメリットがあります。そのため、エコキュートと蓄電池はどちらの方がお得か悩む方は多いでしょう。
しかし、最もお得なのは「エコキュートと蓄電池の同時設置」です。同時設置することで、光熱費を大きく削減でき、災害への備えも強くなるでしょう。
また、すでに太陽光発電システムを導入しているご家庭であれば、エコキュートと蓄電池を同時設置することで、発電した電力を最大限に活用できます。これからエコキュートと蓄電池のどちらかを導入しようと検討している方は、ぜひ同時設置も視野に入れてみてください。