東京でおすすめの蓄電池設置業者3選

最終更新日: 2024/01/26

ポイント

太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及が高まるにつれ、そのエネルギーを有効に使うための設備にも関心が高まっています。その代表が蓄電池です。蓄電池があれば、夜間でも太陽光発電の電力を有効活用できるからです。今回は東京で蓄電池が必要な理由や蓄電池設置業者選びのポイント、おすすめの事業者などについてわかりやすく解説します。

今東京で「蓄電池」が必要な理由

2022年12月、東京都議会は全国で初となる太陽光パネル設置義務化を盛り込んだ条例案を可決しました。条例制定の目的は、二酸化炭素の排出削減を促進することです。条例制定の背景には、エネルギーの一大消費地である東京が、率先して二酸化炭素排出削減を行うべきとの考え方があります。

東京都は、都内の温室効果ガス排出量を50%削減する「カーボンハーフ」をかかげ、太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーの利用拡大を目指しています。太陽光パネル設置義務の条例は、ハーボンハーフ政策の一環ととらえるとよいでしょう。

東京都では、条例の効果により都内の一般家庭から排出される温室効果ガスは、2030年時点で43万トン削減できると試算しています。

この条例では、新築住宅を建設する際に、太陽光発電設備を設置することや高断熱・省エネの機能を持つ住宅建設を義務付けています。東京都は、基準を満たした太陽光パネルを設置する際に補助金を支出しています。

制度の対象となるのは、新規にハウスメーカーや工務店が建設する新築住宅であり、既存の住宅は対象外です。日照や立地条件、屋根の形などにより太陽光パネル設置対象から除外されることもあります。

太陽光発電で生み出した電力を自家消費するには、蓄電池が必要です。昼間に発電した電気のうち、使用されなかった分は電力会社に売却されます。しかし、電力の買取価格は年々低下しているため、自家消費に回したほうがよいという考え方が強まりつつあります。夜間も太陽光発電の電気を使用するには、余った電気を貯めて置ける蓄電池が必要なのです。

しかも、東京都は蓄電池の設置に関しても補助金を出しています。補助金額は設置価格の4分の3、蓄電池容量1kWあたり15万円で、最大で100万円となっています。

【東京版】蓄電池設置業者選びのポイント

東京都で新築住宅への太陽光発電パネル設置が義務付けられたことで、蓄電池の需要が高まることが予想されます。設置の際に重要なのは、どの事業者を選ぶかです。設置業者選びのポイントは以下のとおりです。

・自社施工で設置を行っている
・蓄電池の取り扱いメーカーが多い
・施工実績が確認できる
・アフターフォローが充実している
・コストに関する説明が明確

蓄電池や太陽光発電の設置を手掛ける業者には、自社施工と外注施工の2つのタイプがあります。自社施工とは、販売から施工まで自社で実施する業者のことで、外注施工とは、受注と設置が別々の業者です。自社施工の業者に依頼すると、コスト面や品質面、アフターサービスの面でメリットがあります。

コスト面のメリットは、外注業者に支払う中間マージンがない分だけ工賃を安くできることです。品質面でのメリットは、受注した設置業者が施工管理や品質管理がしやすく、施工ミスを減らせることです。アフターサービスのメリットは、受注した業者が設置だけではなく、メンテナンスやトラブル対応まで行ってくれるので、迅速に対応できると期待できることです。

蓄電池の取り扱いメーカーの数も重要な比較ポイントです。蓄電池はメーカーにより特徴が異なっていますが、業者の取扱メーカー数が多ければ、自分のニーズに合ったものを選びやすいです。

公式サイトなどで施工実績を確認できることも重要なポイントです。写真入りの施工実績や顧客の声は、業者の信頼性や技術力を見極める際の判断材料として活用できます。

アフターフォローも業者によって異なるため、重要なポイントとなります。蓄電池は最低でも10〜15年という長期間にわたって使用します。安定して稼働させるには、常日頃からメンテナンスを行ったり、トラブル発生の際に修理したりといったアフターフォローが欠かせません。

また、コストに関する説明も重要なポイントです。蓄電池は本体価格だけでも、数百万円する高額な商品です。本体価格以外の工賃を含め、自分のニーズに合ったものなのか十分検討する必要があります。コストを検討する際に重要なのが正確なデータです。コストに関する正確なデータを提供できる業者は、信用性が高いといえるでしょう。

東京でおすすめの蓄電池設置業者3選

蓄電池を取り扱う業者は数多くありますが、その中でもおすすめの業者としてサンフィールド、ゼロホーム、コストリノベーションの3社をおすすめします。それぞれの業者の特徴を見てみましょう。

株式会社サンフィールド

株式会社サンフィールドの画像

会社名:株式会社サンフィールド
住所:東京都中央区日本橋小伝馬町16-12 T-PLUS日本橋小伝馬町3階
電話番号:0120-300-450

株式会社サンフィールドは、東京都中央区に本社を構える事業者で、再生可能エネルギー関連事業やエコキュート、IHクッキングヒーター、HEMSなどを取り扱っています。戸建住宅やマンションのリノベーションなども手掛けています。

サンフィールドのおすすめポイントは、スマートハウスに関するノウハウを持っていることです。スマートハウスとは、ITを使って家庭内の家電製品や照明をコントロールし、家庭内のエネルギー消費を管理する住宅のことです。

サンフィールドは、太陽光発電や蓄電池、EV(電気自動車)、エコキュート、IHクッキングヒーター、エアコンなどの機器を総合的に扱っているため、光熱費の削減などに貢献できます。

また、豊富な施工実績を持っていることもサンフィールドの強みです。北海道から首都圏まで、各地で多数の蓄電池を施工しています。蓄電池を設置することで、光熱費を削減するのであれば、サンフィールドは有力な選択肢といえるでしょう。
サンフィールドの公式サイトはこちら

株式会社ゼロホーム

株式会社ゼロホームの画像

会社名:株式会社ゼロホーム
住所:東京都豊島区西池袋5丁目13-12MKビル5F
電話番号:0120-099-995

株式会社ゼロホームは、東京都豊島区に本社を置く事業者です。北海道をのぞく全国各地で事業を展開しています。主な事業内容は、産業用発電システムや家庭用太陽光発電システムの設置、家庭用蓄電池の設置、V2H、オール電化システムなどの販売・施工・保守・管理です。

ゼロホームのおすすめポイントは、幅広いメーカーの蓄電池を取り扱っていることです。オムロンやニチコン、パナソニック、長州産業、住友電工(POWER DEPO)、ファーウェイ、カナディアンソーラー、スマートソーラー、EJ-POWER、テスラ、京セラなど多数のメーカーを取りそろえています。

価格が安く注目度が高いテスラのパワーウォールは、施工業者の認定を受けなければならないため、設置できる業者が少ないという問題点があります。しかし、ゼロホームはテスラの取り扱いが可能であるため、蓄電池を比較的安価に提供できるのです。

蓄電池に関する情報を多数発信しているのも、ゼロホームの特徴の一つです。ゼロホームが運用する「エコ発電本舗」では、蓄電池に関する情報に加えて、蓄電池の補助金に関する情報もわかりやすくまとめられています。

工事は、自社施工とメーカー推奨の提携施工店による施工を組み合わせて行います。耐久性の高い部材や自然災害補償、設置後のメンテナンスなどに力を入れている事業者です。メンテナンスが充実しているのは、全国各地に提携工事店があるからです。そうした体制が整っているため、業界最長の15年保証が提供できるのです。
ゼロホームの公式サイトはこちら

コストリノベーション株式会社

コストリノベーション株式会社の画像

会社名:コストリノベーション株式会社
住所:東京都町田市木曽西5-1-7
電話番号:0120-558-469

コストリノベーションは、東京都町田市に本社を置く事業者です。蓄電池やHEMSの設置、住宅のリフォームなどを手掛けています。

コストリノベーションのおすすめポイントは、顧客のニーズに合わせて工事を進めることです。顧客の持つ悩みに対し、工事の大小を問わず真摯に耳を傾けてくれる業者です。

コストリノベーションは、東京都主催の東京都蓄電池共同購入事業に単独で専任される蓄電池の専門会社でもあります。東京都蓄電池共同購入事業とは、蓄電池購入に関する都民の負担軽減を目的とし、都と協定を結んだ業者が蓄電池の購入希望者を募り、共同購入することで価格の引き下げを測る事業です。

まとまった数の蓄電池を購入するため、想定される市場価格より約20%のコスト削減ができると見込まれています。さらに、東京都が交付する最大150万円の補助金を活用すると、通常のコストの3分の1程度で蓄電池を購入できます。コストリノベーションは、都の共同購入事業に参加しているため、低コストで蓄電池を購入できます。
コストリノベーションの公式サイトはこちら

蓄電池とは?仕組みを解説

電池には、一度充電した電気を使い切る一次電池と、充電と放電を繰り返せる二次電池があります。蓄電池はパソコンやスマホに内蔵されているバッテリーと同じく二次電池です。蓄電池には、鉛蓄電池、ニッケル水素蓄電池、NAS電池、リチウムイオン電池などがありますが、どの蓄電池も基本的な仕組みは同じです。

蓄電池の内部は、プラスとマイナスの2つの電極と電解液などで構成されています。プラス極側には電解液に溶けにくい金属が、マイナス極側には電解液に溶けやすい金属が使用されています。

マイナス極側の金属が電解液に溶けると電子が放出されます。放出された電気がプラス極側に移動に移動することで電気が発生し、私たちは蓄電池から電気を取り出すことができます。

外部から蓄電池に電気が供給されると、プラス極にくっついていた金属(マイナス極から溶け出したもの)が電気をもらい、マイナス極側に移動します。マイナス極側の金属が電気を保持するため、蓄電池の中に電気が蓄えられます。

ちなみに、蓄電池は種類によって用途が異なります。鉛蓄電池は、放電性能が安定しているため、自動車用のバッテリーや非常用のバックアップの電源として使用されます。NAS電池はエネルギー密度が高く蓄電容量が大きいため、大規模な工場や商業施設のバックアップ電源として使用されます。

ニッケル水素電池は過充電・過放電に強いという性質をもつため、乾電池型の蓄電池やハイブリッド車のバッテリーなどで使用されます。私たちの生活に身近なものがリチウムイオン電池です。小型・軽量・大容量というメリットがあることから、スマートフォンやEV、住宅用電池のバッテリーとして幅広く用いられています。

蓄電池はどうして必要なの?

蓄電池は、なぜ必要なのでしょうか。主な理由は以下のとおりです。

・電力料金を安くできる可能性があるから
・太陽光発電の電力を1日中利用できるから
・非常時の備えとして有効だから
・卒FIT設備を有効活用できるから

1つ目の理由は、電力料金を安くできる可能性があるからです。電力会社は、通常のプラン以外にも様々な料金プランを提供しています。昼間の電力料金が高くなるかわりに、夜間の電気料金が安くなるプランを契約している場合は、夜間に蓄電池に電気を充電し、割高な昼間に使用すると差額分を節約できます。

2つ目の理由は、太陽光発電の電力を1日を通して利用し、電力の自家消費率を高められるからです。蓄電池がない場合、昼間に消費する電力以上の電気(以下、余剰電力)は売電するしかありませんでした。

売電価格が高いのであれば、それでも全く問題ありません。しかし、売電価格が低下している現状では、電気を売るよりも蓄えて夜間に使用したほうが経済的だという考え方も成り立ちます。蓄電池があれば、余剰電力を蓄え、夜間に使用することができるため、電気代の節約につながります。

3つ目の理由は、非常時の備えとして有効だからです。台風や地震などの広域・大規模な災害が発生すると、ライフラインも大きな被害を受けます。災害発生から72時間は人命救助が優先されるため、停電などのライフラインの復旧が遅れる可能性もあります。

蓄電池があれば、ライフラインが復旧するまでの間に最低限の家電を使用できます。太陽光発電と組み合わせると、停電解消を待たずに、多くの家電製品を動かせるかもしれません。

4つ目の理由は、卒FIT設備を有効活用できるからです。卒FIT設備とは、FIT制度(固定価格買取制度)の期限が切れた設備のことです。10年間の買取保証期間が過ぎた太陽光発電設備は、解体するか、その後も使用するかを選択しなければなりません。

蓄電池があると、卒FITの太陽光発電設備を使用しつつ、電力の自家消費率を高めて電気代を軽減できる可能性があります。

まとめ

今回は東京でおすすめの蓄電池設置業者について解説しました。東京都は203年までのカーボンハーフを実現するため、太陽光発電設備や蓄電池システムの導入を積極的に推進しています。2025年4月以降に建てる家は、太陽光パネルの設置が義務付けられます。

せっかく太陽光パネルを設置するなら、蓄電池も設置して電力の自家消費率を高めましょう。その際は、今回紹介した記事を参考に、設置業者を選んでみてはいかがでしょうか。

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